「R&Bってなんだかチャラいよね」「R&B好きってことは遊び人なんでしょ?」
R&Bが好きだとカミングアウトすると、必ずと言っていいほどこのような反応が返ってきます。
なぜR&Bにはこのような「チャラい」「やらしい」「遊んでそう」的なイメージがつきまとうのでしょうか。
かくいう筆者も同様の誤解をされた経験が幾度となくあります。
誤解されようと、不本意なレッテルを張られようとも、やはり、「R&Bを愛している」のです。
この記事では、R&Bが、世間一般的にチャラいと誤解される理由を紐解き、「R&Bなんてチャラい」と言う無礼極まりない輩には制裁を与えるべく、R&Bを聴くことで得られる偉大なものをご紹介したいと思います。心して読むように。
R&Bはなぜ「チャラい」のか
クラブはチャラい
えー、こちらの写真は若き日のbyoiでして、
クラブに行くときはいつもこのように露出大目な格好で朝まで踊り明かします…
というのは嘘でして、この写真の女性は知らない人ですし、クラブに行くときはそのジャンルに合わせたファッションをして音楽へのリスペクトを表現いたします、どうも!byoiです!笑
というのもやはり、
R&Bとはクラブミュージックのイメージが強く、
「クラブに流れている音楽=チャラい」
というのが世間一般的なイメージではないでしょうか。
やはり、クラブに来る女性は、ボディラインを強調したり露出が多めだったりと、セクシーなファッションをしていることが多いです。
そのような女性目当てにクラブに来る男性が居ることも否めないわけですから、なんとも難しい問題ではありますが、純粋に音楽を楽しみたくてクラブに来ているミュージックラバー達がいることもお忘れなく。
R&BのMVはエロい
私の敬愛するR&BシンガーであるMarioのMVを見てみましょう。
うーむ、なんともエロティックです。
女性が男性をセクシーなダンスで誘惑します。
R&BのMVではこれに限らず、男女ともにセクシーなダンスをしていたり、男女がセクシャルな絡みをしていることが多いです。
こういったものを不快に感じる人もいるかもしれませんね。
そしてこの視覚的イメージが、R&Bの印象と強く結びついていると考えられます。
ちなみに私は、このセクシャルな表現をとても愛おしく感じますし、うっとり甘い溜息と共に楽しんでおります。
びっくりするほど歌詞もエロい
これは、JoeというR&Bシンガーの『Table For Two』のリリックです。
単語だけでもなんとなくイメージできると思うのですが、
まぁ、エロいのですね。
要約しますと、
「美味しそうな君をこのテーブルで味わい尽くしちゃうぞ」といったところでしょうか。
茶目っ気たっぷりのラブソングなのですが、R&B独特の歌詞のノリに驚いてしまう人も多いはず。
日本語で「大好きな君のこと、早く食べたくて仕方がない!」なんて言われたら、
正直萎えてしまいますものね。
情熱と遊び心のバランス、難易度高めです。
実はこれ、私が初めてR&Bと出逢った曲です。
当時私は純粋無垢な女子中学生で、「なんて綺麗な曲なんだろう、声が素敵、リズムもすごく好き」と、呆れるほどに聴きこんでいました。
しかしあるときふと、「そういえばどんなことを歌っているのだろう」と気になり、アルバム付属の歌詞カード(懐かしい!笑)を開いてみたのですね。
ええ、まさに、衝撃が走りました。
「私が今までこんなにも素晴らしいと聴いていた曲は、こんなにもイヤらしいことを歌っていたのか…!」
あの時の恥ずかしさと気まずさは、今でも忘れることがありません。
大人になった今では、こうした歌詞を見ると、
「なんてチャーミングなんだろう」とうっとりにっこりするのですけれど。
R&Bは「エロい」だけじゃない!
R&Bの音楽、歌い方、歌詞、MVがセクシーでエロティックであることは認めます。
むしろそれがR&Bの魅力です。
じゃあ、R&Bを聴くと、セクシーになって、エロさを堪能することしかできないのか?!
いいや、そんなことはない!!
いや、もしかするとそうかもしれませんが、
敢えてここでは、R&Bを聴くことで得られるメリットをご紹介したいと思います。
(エロス抜きで)
英語の勉強になる
完全に主観になってしまうのですが、ロックやHIPHOPよりはR&Bの方が英語がわかりやすいです。
テンポがゆっくりで、言い回しも単調な繰り返しが多い。
R&Bの多くのテーマが「恋愛」なので、情景をイメージしやすいことも理由のひとつです。
外国人と恋愛を楽しめる
曲を何度も口ずさんでいると自然と歌詞を覚えると思うのですが、
R&Bの場合、この「歌詞のフレーズ」がそのまま恋人や好きな人との会話で役立つことが多いのです。
曲のリリックをそのまま愛情表現やうまい言い返しとして使えるのですね。
ただ、恋愛対象の人以外に使用すると恥ずかしいことになるので注意が必要です。笑
リズムフェチは聴いて損なし
私がR&Bを好きな大きな理由の一つが、ベースラインが心地よいということです。
歌詞やボーカルに集中せずに、ベースラインだけを追って音楽の世界を堪能するという贅沢な楽しみ方もおすすめ。
ドラムもおしゃれで渋い曲が多いので、ドラムやベースのリズム隊が好きと言う方は、聴いて損はないジャンルだと言えるでしょう。
ラグジュアリーな体験で豊かになれる
これからR&Bを聴こうとする人には声を大にして伝えたいことなのですが、
ずばり、「R&Bは人生を豊かにしてくれます」!
音楽との出会いはジャンルを問わずすべて、人生を豊かにしてくれると確信していますが、
とくにR&Bで得られるのは、「甘さと贅沢さ」「大人の嗜み」です。
歌唱力の高いシンガーが多いので、耳の肥えた大人のリスナーも満足できるはず。
忙しい毎日の中で、敢えて、恋愛や男女の「酸いも甘いも」にどっぷりと浸かってみる。
R&Bはあなたをうっとりとするような極上の世界に一瞬でトリップさせます。
R&Bは愛の世界
R&Bを長年聴きこんできた私も、やはりその「エロさ」は認めます。
けれど、決して「R&B=エロい=チャラい」ではありません。
エロスやセクシーは、下衆であると誤解されたり、不快・卑猥なものとして捉えられやすいもの。
もしかすると、「結局またセックスのこと歌ってる」「恋愛や男女のことばかり」と、うんざりする気持ちもあるかもしれません。
でもそれは、人間として生きる上で実はとても意味のあることで、「ほんとうに」大事なことだったりもするのです。
R&Bの表現する「愛、エロス、セクシー」が、実は、人生のエッセンスであったり、生きる喜びや無条件の幸せだったりします。
まさに「愛そのもの」を歌い、男女の歓びをストレートに表現する音楽だと言えるでしょう。
あのマツコ・デラックスさんもかつて、「下ネタは世界を救う」と仰っていました。
私は激しく共感します。
ぜひあなたも、「チャラいと勘違いされたくない」「遊び人と思われたくない」などと尻込みせず、「R&Bが大好き!」と、自信もって発言しましょう!
「お、R&B好きなら尻軽女か?」と馴れ馴れしく言い寄ってくる奴には厳しい制裁を。
粛々とR&Bへの愛と情熱と知識を語りまくり、たんまり懲らしめてやりましょう。笑
そういう面倒な輩を避けるためにも、「R&BとSOULが好き!」と言うと、
チャラさよりも「愛や情熱」と「音楽性」が強調されるので、おすすめだったりもします。
ご参考までに。
小説『リスペクトフリィ』には著者のR&B愛が詰まっています。
この記事に共感した人はぜひ読んでみてほしい作品です。
https://amzn.to/3mHTAJY
コメント